17歳、人生最大の転換期、エホバの証人と高校をやめる(過去002)

抑圧された感情の爆発

 

れまでは非常に厳しく育てられていて、反抗することは許されなかった。反抗期の時期にも表面的には反抗したことはなく、ただ母親の言うとおりに生きてきた。

その時期によく母から言われていたのが、もし僕がエホバの証人をやめるのならば家から追い出すと言うこと。僕はその話を本気にしていて、なんとかエホバの証人を辞めたいと思いながらも追い出されるのが怖くて言いなりになっていた。

当時、兄が近所のレンタルビデオ屋で働いていたのでよく遊びに行っては映画を借りていた。見るのは大体わかりやすいハリウッドのアクション映画ばっかりだったんだけど、兄が月に一度第一水曜日の映画が1000円で見れる日に映画を見に連れていってくれた。

兄は7歳上の23歳、当時実験的なロックバンドでベースを弾いていて芸術的なことが好き。連れて行ってくれる映画も単純なアクション映画じゃなくて、中身も見ごたえもある映画だった。

 

17歳の誕生日の直後に連れて行ってくれたのはパルプフィクションという映画。カンヌ映画祭のグランプリを取っていて結構有名な映画なので見たこともある人も多いかと思うんだけど一応軽く説明しておきます。

まあ、いわゆるギャング映画で凝った脚本とおしゃれなファッションと台詞回し、センスとタイミングの良い音楽で好きな人はとことんハマるし伝わらない人には全く伝わらないというような映画。

当時17歳の自我が目覚め始めた僕にとってはあまりにも強烈な映画だった。文字どうり痺れた。あまりにも痺れて感化されて、あんなギャングみたいになりたいって思った。

 

そしてこの映画がきっかけとなって母親からの、エホバの証人からの自立を決意する。この映画が僕の意識を目覚めさせスイッチを入れた。臨界点に達していた僕の自我に激しい揺さぶりをかけたのだ。

追い出されるのが怖くて言いなりになってたんだけど、この映画を見たおかげで、もし追い出されても犯罪でも何でもして生き延びてやる。乞食になってでも自由に生きたい。

 

この決意は僕にとってとんでもなく大きな事で、僕の今までの全人生の中で最も勇敢な行為。17歳の少年が乞食になる覚悟を持つってのは本当に生半可なことじゃない。

でも、それまで一度も母親に逆らったことは無く、それどころか誰に対しても反抗したことのない僕にはとてもじゃないが言葉にして伝える自信がない、悩みに悩んだ末に長文の手紙を書いて渡すことに。

どんなことを書いたかはかなり昔のことなのでイマイチ覚えてないんだけど、確か自分は電車に引っ張られる貨物みたいなもので、その方向は僕の進みたい方向ではないので、自分の意志で進んで行きたい、みたいな事だったと思う。

 

ちょうど夏休みの終わる直前の8月の終わりで、そのままエホバの証人の集会には2度と行くことはなく、そのままの流れで学校にも行かず、母親とのコミュニケーションもほとんど閉ざしてしまいました。

 

家から追い出される覚悟をしていたのだけど、そこはやはり母親のサガで本当に追い出されることはありませんでした。

ただ、母にとっては僕がエホバの証人をやめるというのは、自殺しますと宣言しているようなもので、母から見ると楽園で永遠に幸せに暮らせるのに、悪魔の死の道に進んだ非常に罪深い子羊となるわけです。

 

 

高校を中退し、ペルーへ

 

んなこんなで無意味に行き続けた高校もやめるんだけど、さすがにそれは親戚や兄からも強い反対があった。とりあえず高校だけは行っとけと。

でも、僕は頭の悪い高校を卒業したその先に全く未来が見えず、当時興味が有った映画やテレビの仕事は才能の勝負、学歴は全く関係ない世界だということで周りを説得しなんとか辞めることが出来た。

 

今現在の僕からしてみるとこれは正に大英断。本当に自分よくやったと褒めてあげたい。

 

エホバの証人と高校をやめて突然大量の時間が手に入った。自我の生まれたての僕はその時間をどう使って良いかもわからず、ただひたすらゲームをやって漫画を読んでいた。

 

ちょうどそのタイミングで当時エホバの証人の社会を通じて姉がペルー人の男性と結婚することになりペルーに行くことに。家でダラダラ過ごしていた僕もペルーに行かされることに。今となってはどんな動機で向かったのか覚えていない。ただ単に他に行くところがなかっただけだろう。

 

ただ今になってわかるのは、母親は自殺志願(母親の目から見て)の僕と一緒に過ごしたくない。それと母の影の動機として姉と旦那の婚前交渉(エホバの証人としての禁止事項)を防ぎたいがための監視役として派遣されたところもあるようだ。

 

姉はすでにペルーに着いていて後から追いかけることになり、そんなこんなで繭の中で育った全くの世間知らずの17歳の少年がたった一人で地球の裏側へ向かうことに。

 

次回は、ペルーでの退屈な生活、ひたすら有り余る時間が自分自身へと向き合わさせる話です。

17歳で日本社会を飛び出しペルーへ向かう(過去003)

Cryptraveler
ストイックなエホバの証人の母子家庭に生まれ、いじめられっ子として少年時代を過ごすことを魂の段階で選択する。 十代の時に全てに嫌気が差し宗教、学校、日本社会からドロップ・アウトし完全なノマドとして世界中を放浪し続ける。 何度かの強烈な覚醒体験を経験し、”それ”を自身の存在を通して表現する。 現在は意識の覚醒とハンドパンと暗号通貨を駆使して三次元の地球を遊びまくっている。

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