ドラッグで騙され、お金を盗まれ、失恋する(過去008)

 

ネパールに到着

ネパールは中国と比べると、まるで天国のようだった。

緑と水に溢れ、気温は暖かく、人々も優しい。

チベットとネパールの国境の街には温泉が有ったので、僕は数日休んで旅の疲れを癒やした後、次の目的地に向かった。

僕のこの旅の最終目的地はインドのゴアでLSDを体験することなので、ちょっとずつ南へ向けて移動をしたい。

 

次に向かったのはカトマンドゥ、ネパールの首都だ。

殆どのツーリストはタメルと言う地区に滞在するのだが、僕は宿代が安くてヒッピーやコアな旅人が集まると言われるフリークストリートを目指した。

売人に騙される

ちょうど雨季の最中だったので旅人もあまりいなく、予想には反したものだったが、街に居た麻薬の売人からLSDを入手することに成功した。

取り敢えず好奇心が先行していて恐怖などは無く、取り敢えずやってみたかった。

部屋に帰り、安全な状況を作ってLSDのペーパーを摂取する。

待つこと、10分、30分、1時間、2時間。。。

何も起こらない、騙された!!

どうやらただの紙切れをぼったくり値段で買ってしまったようだ。

いたいけな少年を騙しやがって。。。

恋と失恋

何日か経つと、チベットで一緒だった何人かの日本人の旅人たちもカトマンドゥにやって来た。

彼らはすぐにネパール第二の街ポカラへと向かうというので、流れに乗って一緒に向かうことにした。

 

英語がほぼ全く話せなかったので、日本人としか友達になれなかったし、日本人以外と友達になろうなんて考えもなかった。まさか自分がその後もずっと旅を続けることになろうとは想像もしていなかった。

 

ポカラに着くと、湖の近くにいい感じの宿を見つけ、4人で一つの部屋をシェアすることにした。男が3人と女が一人。

こういう世間から疎外された環境で、しばらく一緒に仲良く遊んで暮らすと恋に落ちるのは当然の流れだろう。

ハイキングに行ったり、お寺を周ったりしてみんながだんだんと仲良くなっていく内に、僕は一緒に行動している女性に恋をし始めた。

その同じタイミングでもう一人の男の子も彼女に恋をし始め、しかもより一層仲良くなり始めた。それが僕にストレスを与え続けた。

またもや売人に騙される

そんな時に僕はシヴァと名乗る地元のチンピラみたいなのと知り合った。お金を払えばバイクに乗っけて山まで連れてってくれて、しかもマジックマッシュルームを持ってきてくれると言うのだ。

僕はサイケデリックドラッグに興味が有ったものの、カトマンドゥでは騙されたので、今回のチャンスは逃したくない。

きのこの入ったオムレツをごちそうしてくれ、一緒にバイクで山に向かった。

しばらくすると僕は段々とマジックマッシュルームが効いてきて、意識が朦朧となり視覚が色鮮やかになりだした。

そんな時にネパール人の彼が日本の紙幣を見たことが無いから見せて欲しいと言ってきた。なんか怪しいなと思いながらも見せると、僕がよそ見しているスキを見て、1万円札を抜き取ってしまった。

僕はしばらくしてから抜かれたことに気づき、詰め寄ると、そんなことは知らないと言う。

彼の鞄を無理やり奪い取って中を見てみると、案の定そこには1万円札があった。でも、そこまで来てもそれは別の友だちに貰ったものだと言い張って返そうとはしない。

僕にとっては少ない旅の資金の一部だから取り返したいが、彼にとっては一ヶ月の家族の生活費にもなる額なので返すつもりなんかない。

僕は自分が違法のマジックマッシュルームでトリップしていることが引け目になって警察に言ったりもできない。

結局、不甲斐ないことに何もできず泣き寝入りみたいな感じで宿に帰ってきた。

部屋には誰もいなかったので、近くの旅人向けの日本食屋に向かった。

普段はお酒など全く飲まないのだが、騙されたことに対する怒りと、何もできなかった自分の不甲斐なさ、更にうまくいかない恋のストレスでやけ酒に走ってしまった。

大量のお酒とマッシュルームの飛びが合わさって、記憶を無くしてしまったらしい。気づくと部屋に帰っていた。

 

次の日になって落ち着いてから事の顛末を友人たちに話し、更に宿の主人にも報告した。

主人いわく、シヴァは地元でも有名なろくでなしで、旅行初心者を騙して小遣いを稼いでいるらしい。

その後主人がシヴァの元に行ってお金を取り返してきてくれた。額は少し減っていたが、取り敢えずOK。

 

情けないが良い経験になったし反省もした。でも、20年近くたった今になって思い返してみると、全然懲りてなかったことが分かる。その後も何度も何度も似たような経験をすることになる。

 

次回はインドへ向かう話です。

 

Cryptraveler
ストイックなエホバの証人の母子家庭に生まれ、いじめられっ子として少年時代を過ごすことを魂の段階で選択する。 十代の時に全てに嫌気が差し宗教、学校、日本社会からドロップ・アウトし完全なノマドとして世界中を放浪し続ける。 何度かの強烈な覚醒体験を経験し、”それ”を自身の存在を通して表現する。 現在は意識の覚醒とハンドパンと暗号通貨を駆使して三次元の地球を遊びまくっている。

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